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<title>朱雪乃花</title>
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<description>現在管理人雪見緋辻の執筆する創作駄文を置いております。†(ｼﾘｱｽ)★(その他)☆(駄文関連の日記)♪(ｶﾌﾟ表現のある日記)ﾀｲﾄﾙのみは普通日記です。</description>
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<title>†世界はどれも作り物</title>
<description> 例えば自然溢れる幻想世界例えば真っ赤な血の飛び交う戦場例えば青春真っ盛り、生気の満ち溢れた学園私は言葉を操る事でそんな場所をいくらでも生み出すことが出来る。私が作り出した世界に住む私が作り出した生命達は当然私の意のままに生き、意のままに死ぬ。なんて素晴らしい。私が綴る物語は、生み出してくれた事を感謝するかの如く私に沢山の物をくれた。はじめはそのどれもが私を満たしてくれていた。しかし何事も度を過ぎて
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<![CDATA[ 例えば自然溢れる幻想世界<br />例えば真っ赤な血の飛び交う戦場<br />例えば青春真っ盛り、生気の満ち溢れた学園<br /><br />私は言葉を操る事でそんな場所をいくらでも生み出すことが出来る。<br />私が作り出した世界に住む私が作り出した生命達は当然私の意のままに生き、意のままに死ぬ。<br /><br />なんて素晴らしい。<br /><br />私が綴る物語は、生み出してくれた事を感謝するかの如く私に沢山の物をくれた。<br /><br />はじめはそのどれもが私を満たしてくれていた。<br />しかし何事も度を過ぎてはいけないのだ。<br />地位、権力、金。それらを持った私には沢山の者が近づいてくる様になった。<br />今まで文字の中の世界にばかり浸っていた私を笑っていたものも、軽蔑していたものも、皆が私に寄ってくる。<br /><br />私の生み出す物語の中の人間に比べて、誰か知らない愚か者の生み出した現実(この)世界の奴らというものは本に欲深で汚らしいものだ。<br /><br />一度そう思ってしまうと周りにいる者達のどれが本物の姿でどれが偽りの姿なのか、見分けられなくなってしまった。<br />結果全てが私をそういう目でしか見ていない偽りなのだと決め付けて他人を拒絶した。<br />唯一の肉親である妹さえ信じられない私は彼女とも極力会話を避けて、昔の頃より更に深く言葉の世界にのめり込んだ。<br /><br />このまま私も汚れなきこの文字の中に行けはしないだろうか…。<br />無理を承知で毎日毎日同じ考えばかりを巡らせている。<br />どうすれば私は本物を見付けられる？<br />どうすればこの世界から私は抜け出せる？<br /><br />「兄さん…ご飯、だよ？」<br /><br />あぁまただ。またしても答えを導き出す一歩手前であの声だ。<br />どうしていつもいつも私の邪魔をする？<br /><br />もう少し、もう少しでこの汚らわしい世界から解放される方法が思い付くところだったのに。<br /><br />あぁ、現実(この)世界を作り出した愚か者は…私を逃がしてくれる気などまるでないのだな。<br />知らぬ間に握られたマリオネット(わたし)の糸は、決して切れることは無いと同じく世界を生み出すことのできる私は誰よりも知っている。 ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-27T04:10:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>雪見緋辻</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>★無能なかみさまと有能な青年  ８</title>
<description> 今この少女は何と言った？彼女も“世界を見てきた&quot;と言ったか？ならば彼女も“神&quot;なのか？いや、“神&quot;というものは“全能&quot;でどんな難問だって答えられる筈。しかし、失礼にも程があるとは思うが…この少女が“全能&quot;であるようには見えない。「…兄の様に各地で歴史を調べたりはしてない、ですけど…たまにテントまで兄を訪ねてきた人の子供と遊んだり…」今一度私は私に問おう。世界を“見る&quot;とはどういう事だ？その地の歴史を知る事か。その
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<![CDATA[ 今この少女は何と言った？<br />彼女も“世界を見てきた"と言ったか？<br />ならば彼女も“神"なのか？<br />いや、“神"というものは“全能"でどんな難問だって答えられる筈。<br />しかし、失礼にも程があるとは思うが…この少女が“全能"であるようには見えない。<br /><br />「…兄の様に各地で歴史を調べたりはしてない、ですけど…たまにテントまで兄を訪ねてきた人の子供と遊んだり…」<br /><br />今一度私は私に問おう。<br />世界を“見る"とはどういう事だ？<br />その地の歴史を知る事か。<br />その地の民を知る事か。<br />もしくはその地にあるものを文字通り“見れば"良いのか？<br />私が知りたい“世界"とは何だった？<br /><br />「私は海外の言葉はわからないので…大人の方と話すことは出来なかったですけど」<br /><br />私は“世界"を知りたかった。<br />何故？“世界"は“全て"だからだ。<br />では“全て"とは何だ？<br />“全て"を知って何がしたかったのだ？<br />何故“全て"を知りたかったのだ？<br /><br />「子供は凄いですね…言葉なんて使わなくても、“伝えよう"って気持ちだけで理解できるんです。…何と無くですけど。」<br /><br />あぁ、そうか。<br />私は“全て"を知って“伝えたかった"のだ。<br />私は誰に何を聞かれても、即座に正しい答えを伝えられた。<br />それが、私の自慢だった。<br />私は“神"を気取っていたのだ。<br /><br />「………あの？」<br /><br />けれど私はある日“神"ではない事に気付いてしまった。<br />そうしたら私は私の伝えている答えに自信が持てなくなってきたのだ。<br />だから私は“神"になりたいと思った<br /><br />「ごめんなさい…話過ぎてしまいましたか？」<br /><br />私は自信が欲しかったのか。<br /><br />「いや。そんなことはない。もっと話してくれないか？」<br /><br />もっと話してくれ。<br />私の伝える力が戻るように。<br />もっと聞かせてくれ。<br />君が齎してくれる自信が私に伝わるように。 ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-25T06:22:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>雪見緋辻</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>★無能なかみさまと有能な青年  ７</title>
<description> 気付けば自分の事ばかり話してしまっていた。つまらなくはなかっただろうか、きっと退屈だったに違いない。只でさえ疲れているだろうに更に疲れさせてしまった。申し訳ないことをしてしまった。兄に会いに来た人なのだ。この人も兄の様に難しい話を好むのだろう。私の話はきっとつまらなかったに違いない。その証拠に先程からずっとムッとした表情をしているように感じる。やはり私は劣っているから…。「あ…の、兄に…どのような用
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<![CDATA[ 気付けば自分の事ばかり話してしまっていた。<br />つまらなくはなかっただろうか、きっと退屈だったに違いない。<br />只でさえ疲れているだろうに更に疲れさせてしまった。<br />申し訳ないことをしてしまった。<br />兄に会いに来た人なのだ。<br />この人も兄の様に難しい話を好むのだろう。<br />私の話はきっとつまらなかったに違いない。<br />その証拠に先程からずっとムッとした表情をしているように感じる。<br />やはり私は劣っているから…。<br /><br />「あ…の、兄に…どのような用事があったのですか？」<br /><br />自分の過ちに気付いたからといって今突然話を打ち切るのも不自然だ。<br />できるだけ自然に相手に話を振って私は今度は聞き役に回ろう。<br />それならば私に気を使うこともなく彼から話を切り上げる事も出来るだろう。<br /><br />「あぁ、君は兄者からは聞いていないのだな。私は“世界を聞きに"来たのだ。」<br /><br />あぁやはり、聞き役に回ったのは正解だった。<br />だって彼がこんなにも嬉しそうな顔をしている。<br /><br />「“世界を聞きに"？」<br /><br />「あぁ!!君の兄者は世界を“見てきた"のだろう？」<br /><br />確かに兄は物語の参考にしたいと世界を見てきた。<br />しかし世界を見てきたのは、兄一人ではない。<br /><br />「それなら…私も一緒に“見てきた"事になります」<br /><br />「………………は？」<br /><br />あ、またこの顔だ。<br />今日初めて会った時見た彼の顔だ。<br /><br />「私は、生まれてからずっと兄と一緒でしたから。離れた事は無いんです。だから、その旅にも一緒に行ってきました。」<br /><br />だって劣った私は一人じゃ何も出来ないし、優れ過ぎた兄は一人じゃ食事も摂らないし、離れられないのは当然じゃないですか？ ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-24T05:06:06+09:00</dc:date>
<dc:creator>雪見緋辻</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>★無能なかみさまと有能な青年  ６</title>
<description> 少女によると、彼女の兄はあの様子では今日はもう部屋から出て来ることは無いだろうとのこと。そう言った時の口ぶりからすると明日もどうやら期待は出来なさそうだ。時間を気にする必要の無い私は気長に待つことにした。何日か泊めて欲しいと申し出たところ思いの外簡単に許可が下りて正直表しぬけだ。許可をもらってからは彼女の作った食事を馳走になり、疲れた体を風呂で癒させてもらった。今私は彼女と二人でマグカップ片手に談
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<![CDATA[ 少女によると、彼女の兄はあの様子では今日はもう部屋から出て来ることは無いだろうとのこと。<br />そう言った時の口ぶりからすると明日もどうやら期待は出来なさそうだ。<br /><br />時間を気にする必要の無い私は気長に待つことにした。<br />何日か泊めて欲しいと申し出たところ思いの外簡単に許可が下りて正直表しぬけだ。<br /><br />許可をもらってからは彼女の作った食事を馳走になり、疲れた体を風呂で癒させてもらった。<br />今私は彼女と二人でマグカップ片手に談笑…とまではいかぬか、世間話程度の会話をしている。<br /><br />普段は兄と二人きりで、その兄も頻繁にあの調子で部屋に篭ってしまうため他人と話すのはあまり慣れていないという彼女はそれでもたどたどしくはあったが自らの話したいこと、聞いてほしい事を色々と形にしてくれた。<br /><br />縫いぐるみが好きで、部屋にはたくさんの友人がいるだとか、家がこれだけ大きいと毎日部屋の掃除が大変だとか、買物に行く度通らなくてはいけない怖い道があるだとかどれも他愛のない話なのだが、彼女にとってはそれでも話せることが嬉しい様でその時の状況や自分の感情を上手く私に伝える方法を探る様に何やら必死で話す様が可愛いらしい。<br />口許が緩まないようにするのが大変だ。 ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-23T06:21:02+09:00</dc:date>
<dc:creator>雪見緋辻</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>★無能なかみさまと有能な青年 ５</title>
<description> 夕食の準備が全て調った後、流石に本気で心配になり様子を見に行くため開いた戸の前に立っていた彼の来客は、案の定道に迷っていたのだという。兄に妹が、家族が居たとは知らなかったらしく彼はその事に酷く驚いていた。そしてそのお客様は今私の前の席に座って、私の用意した食事を前にしてうなだれている。まぁ、仕方がないだろうなと思う。例えば彼が落ち込んでいる理由が、今目の前にあるこの食事に嫌いな物が入っているからな
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<![CDATA[ 夕食の準備が全て調った後、流石に本気で心配になり様子を見に行くため開いた戸の前に立っていた彼の来客は、案の定道に迷っていたのだという。<br />兄に妹が、家族が居たとは知らなかったらしく彼はその事に酷く驚いていた。<br />そしてそのお客様は今私の前の席に座って、私の用意した食事を前にしてうなだれている。<br /><br />まぁ、仕方がないだろうなと思う。<br />例えば彼が落ち込んでいる理由が、今目の前にあるこの食事に嫌いな物が入っているからなんてものであったならばすぐに違うものを用意して彼の表情を明るくする事ができるのだけれど…。<br /><br />「やはり、怒っているのだろうな…。」<br /><br />その理由というのが“兄に会えない"から、では私にはどうする事も出来ない。<br />言葉が苦手な私に言葉を伝える事を職とする兄の代わりが勤まるわけもない。<br />私には、何ができるのだろう…。<br />私にも、何かできる事はあるのだろうか…。<br /><br />「怒っているのではないですよ。少し…タイミングが悪かったんです。」<br /><br />「タイミング？」<br /><br />あぁ、やっと顔を上げてくれた。<br />彼の表情が少しだけ和らいだ事に私は何故かとても安堵している。<br /><br />「兄は熱中すると…ああやってずっと、部屋に閉じこもってしまうんです。」<br /><br />「そうなのか？」<br /><br />私が声をかけないと３回の食事も平気で抜いてしまうぐらい、と困り顔を作って見せれば彼は漸く肩の力を抜いて安心したように微笑ってくれた。<br /><br />嗚呼、劣った私でも他人の不安を和らげるくらいはできたようだ…。<br /><br />自分の存在価値を少しだけ見つけられた様な気がした。 ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-22T07:29:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>雪見緋辻</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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